星空の下、頬を伝う涙
出口にさしかかった時、後ろから名前を呼ばれた。

聞き覚えのある声。
振り返ると、そこには中学の時仲が良かった結子(ユイコ)がいた。


「あー!やっぱ夏海だ♪久しぶりじゃん!!!元気してたぁ!?」

「結子ぉ〜♪元気元気!!!ってか結子は誰と来たの?」

「ママ♪夏海は…両親ね………ハハッ」

隣りでまださっきの話を楽しそうに喋る父さんと母さんを見て、結子は引きつった顔で笑った。

しばらく結子と高校のことを話してると、結子のケータイが震えた。

「あっ!ごめーん、ちょっとタンマ!!!」

慌ててケータイを開き喋りだす。


「もしもーし!あ、うん大丈夫だよー♪今ねー、ママと神社来てる。友達にも会ってさー♪…え?女!女だよー!アハハ♪」

おそらく…
いや、絶対に相手の人はあれだ。
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