星空の下、頬を伝う涙
「―…うん!はぁい♪じゃーねッ!ばいばぁーい♪」

電話をし終わってケータイをポケットにしまい、嬉しそうにこっちを向く結子。


「今のって…アレだよね?」

「そッ♪彼氏だよぉ〜超ラブラブなんだからぁ♪♪♪」

顔を赤らめて、とびきりの笑顔でそう言う結子は、まさに恋する女の子!!!

「夏海はいないの?」

「いないいない!!!」

「そーなの!?いてもおかしくないのに!!!あっ!り…」

結子が何かを言いかけてやめた。

「え?なに???」


「ううん!何でもないよ♪」

「怒んないから言ってよ♪ね?」

ちょっと気まずそうにしながら、結子が私の顔を見てきた。
< 13 / 22 >

この作品をシェア

pagetop