君にすべてを捧げよう
心がどこかに置き去りにされているような気がする。
泣きわめきたいのに、心が遠くにありすぎて、体が反応しない。
のそりとキッチンに入って、びくりとした。
リビングで眠っているはずの鏑木さんがいた。
「あ、勝手にお水貰ったよー」
あたしに気付いて、空になったコップを振る。
「あ、いいですよ。どうぞ」
「ん?」
コトンとコップをテーブルに置いて、鏑木さんはずいとあたしの前までやって来た。
じい、と顔を覗き込む。
「な、なんですか?」
「泣いてた?」
「べ、別にそんなことないです」
「嘘。坂城さんと、なにかあったんだね?」
鏑木さんの手が、頭に乗せられた。
「よしよし。かわいそうに」
「ち、違います! 何にもないですってば」
頭に乗った手を振り払って、踵を返した。
「え、えーと、客間にお布団敷いてきますから!」
泣きわめきたいのに、心が遠くにありすぎて、体が反応しない。
のそりとキッチンに入って、びくりとした。
リビングで眠っているはずの鏑木さんがいた。
「あ、勝手にお水貰ったよー」
あたしに気付いて、空になったコップを振る。
「あ、いいですよ。どうぞ」
「ん?」
コトンとコップをテーブルに置いて、鏑木さんはずいとあたしの前までやって来た。
じい、と顔を覗き込む。
「な、なんですか?」
「泣いてた?」
「べ、別にそんなことないです」
「嘘。坂城さんと、なにかあったんだね?」
鏑木さんの手が、頭に乗せられた。
「よしよし。かわいそうに」
「ち、違います! 何にもないですってば」
頭に乗った手を振り払って、踵を返した。
「え、えーと、客間にお布団敷いてきますから!」