君にすべてを捧げよう
なのに。
次の瞬間。
蓮が覆いかぶさってきた。
唇を重ね、乱暴に舌が押し入ってくる。


「ん……っ!」


驚いて動かないあたしの舌に絡みつき、歯列をなぞり。
離れたかと思えば痛いくらいに唇を噛まれた。


「や……、れ、蓮……。あ……っ!」


Tシャツの裾から、熱を持った手が侵入してくる。
ぐいと差し込まれた手でわき腹を撫で上げられて声が漏れる。

その手はそのままブラジャーまで辿り、力任せに乳房を掴んだ。


「痛……っ、れ、蓮……」


愛撫などとは程遠い、暴力的なまでの触れ方。
蓮の手の中で揉みつぶされる胸が痛い。

その間にも、口内を蹂躙する舌は止まらなくて、息もつけなくなる。
は、はと短く息が漏れた。


どうして急に、こんなこと。
混乱する頭で考える。

分からない。どうして。

蓮が怖い。
何を考えてるのか、全然わからない。

でも、この激流のような行為に身を任せてしまいたいと、思う。


ブラジャーに、蓮の手がかかった。
一息に外してくれれば、もういっそ、このまま。


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