13才…
そして放課後
ドキドキ
誰がくるのか緊張してきた
「あっキタ…佐々木遅〜い」「ゴメンな 高野がおっせ〜から」
ドクン
ドクン
なんで〜高野
寄りによって高野なの〜
実は、冴香にも秘密にしてたんだけど…
小学校からずっと高野に片思いしてた
ヤバイよ
てか…あたしバカみたい
自分のデートじゃないのに
ただの付き添い人なのに
「暑いから、アイス食べにいこ〜」
「いこーぜ」
なんか意識しちゃって、喋れない
「いっその事、おめーらも付きあっちゃえよケラケラ」
佐々木はバカかぁぁぁ
余計な事いうから
「うぜー」
高野…
ショック
少し期待してた…あたし
帰りたいよ
「あたしだって うっぜー!ケラケラ」
笑えないけど
泣きそうになったけど
精一杯に笑ってみせた
冴香が不安そうな顔であたしを見た
また、また、あたしは
嘘のブイサインをしてみせた。
早く時間よ流れてくれ〜
もう、それから後、話した事なんか憶えてない
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