TIMES
「初めて見た、から…分かんない」
「見た目は?」
あたしはその時の事をよく思い出すように、上の空を向いた。
確か…
昨日の放課後、校舎裏の掃除をしていた時に突然男の子があたしに近寄ってきた。
『涼宮胡桃さんですよね?』
なんて、改まった言葉で声を掛けてきたから不思議にも頷いて…
確認が合っていたのか、彼はあたしに手紙を渡しにきたんだ。
見た目は高身長で黒髪の爽やかなイメージの人。
ニコッと笑い掛けてくれたのが、今でもあの顔が頭に浮かぶ。
可愛らしくて、どこかあっさりした雰囲気で。
あたしは美紅に、その事を全て話してみた。