星の輝く夜空の下で
第四章
星夜
「まだ謎だらけだなぁ」
記憶のない幽霊についてみんなで考えていた
分かったことは
名前だけ覚えている
突然消える
最初に思い出す言葉は幽霊になるきっかけの言葉
みんなが悩む中春実がここでひらめいた
「もしかしたら、逆から思い出していくのかも」
「どうゆうこと?」
夏芽が聞いた
「最初に思い出すのは死んだ時、それからさかのぼって生きていた日々を思い出すのかも」
「ってことは次に思い出すのはどうして死んだのかってこと?」
「なるほど。それはあり得るわね」
鈴風も納得した
「でもどうやったら思い出せるんだろう?」
「気長に待つしかないわね」
「もういいよ」
星夜が考えるのをやめた
「え、どうして…」
夏芽が聞いた
「嫌な過去だったら思い出さない方がいいし、それに…今が楽しいから、このままでいい」
「星夜くん…?」
「みんなには感謝してる。迷惑かけてごめん」
急に態度を変える星夜にみんな複雑な気持ちを抱いた