†すべてはこの夜に
私の体を---時田は知りつくしている。
14の時に時田に犯されてから今日まで、散々弄られてきたから。
恥辱と苦痛に塗れた行為にも慣らされた。
慣らされてしまった行為に、快感はある。
年を経た巧みな指使いで責められれば濡れるし、溶けてしまうんじゃないかと思うほど舐められれば声も出る。
けれどそれは生理的な条件反射のようなもの。
本当に『気持ちいい』と感じたことは一度もない。
この四年の間で---
心と体を切り離すすべを、私は身につけていた。
そうでなければ耐え切れなかったと思う。
「っン、…ぁ、あ、…っ!」
こんなふうに時田から快感を与えられる屈辱に---