禍津姫戦記
「ハッ――た、ただいま」

 ヤギラは打たれたように身を縮めると、転がるように走っていった。
 姫夜はため息をついた。こうと云いだしたら曲げるハバキではない。
 ヤギラがよろよろしながら水を運んでくると、ハバキはさっさと衣を脱ぎ捨て、一糸まとわぬ姿になって行水をはじめた。
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