禍津姫戦記
「もうよい。ヤギラ、おまえは館に戻って休め」

「わたくしもお供いたします。火の番なり何なりとお申しつけいただければ――」

「これは俺と姫夜にしかできぬことだ」

「なにを――なさるのです?」

「古き神をしずめにゆく。おまえも一度は荒ぶる神のせいで命を落としかけたはずだ。自分で自分の身を守れぬものを連れていくことはできぬ」
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