禍津姫戦記
 姫夜は立ちあがると、木の洞の前に酒と塩と米をそなえ、長い祈りを捧げた。
 強い風に木々がざわめいている。
 祈り終えて、ふと見るとハバキがあぐらをかいたまま、片手で頭をささえるようにして眠りこんでいる。
 姫夜は、うわぎをハバキの広い肩にかけてやった。
< 305 / 647 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop