禍津姫戦記
 白香姫は細い声で切れ切れにいって、姫夜をぎゅっと抱き締めた。

「母上……」

「怖ろしい……わたくしはもう二度と、そなたをあんな怖ろしい目にあわせたくない。姫夜、母がそなたを守る。モモソヒメの追っ手に見つかる前に一刻も早く逃れなくては――」

 白香姫はぞっとしたように身をふるわせた。
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