禍津姫戦記
「父上は――父上はどうなされました?」

 白香姫は静かに首を横に振った。

「父上はモモソヒメの兵の手に掛かって、根の国へ神去(かむさ)られた。父上だけではない。生き残ったワザヲギの民もいくらかは奴婢となったが、それを拒んだものは眼をつぶされ足を切られ、モモソヒメの神殿の礎として生き埋めにされた――」
< 312 / 647 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop