禍津姫戦記
(兄のカリハはいつもあんな派手な恰好をしているのにこの娘は)
煮染めたような前掛けをして、まくりあげた裾からのぞいている腰巻きは、すっかり色があせている。
「あっ、あの……お手を……」
アゲハは首筋まで真っ赤になっている。姫夜も不作法に相手を見つめてしまっていたのに気づいて、手を引っ込めた。
煮染めたような前掛けをして、まくりあげた裾からのぞいている腰巻きは、すっかり色があせている。
「あっ、あの……お手を……」
アゲハは首筋まで真っ赤になっている。姫夜も不作法に相手を見つめてしまっていたのに気づいて、手を引っ込めた。