禍津姫戦記
「すまなかった。これを全部洗うのか? 手伝おう」

 姫夜が芋を拾ってかごに入れると、アゲハは目を丸くして、あわててかごをひっこめた。

「とんでもない! カンナギさまにそんなことをさせたら、あたしが叱られます」

「どうして。わたしも食べるのに」
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