禍津姫戦記
「なに?」

 姫夜が首をかしげると、アゲハはまたしても真っ赤になった。

「あたしったらぼうっとしてしまって。だってほんとうにお美しいんですもの……兄もいつも申しております。姫夜さまは女神が目の前に降りてきたみたいにまぶしい方だって。とてもまっすぐには見られないって……」
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