禍津姫戦記
「ええ、それはもう。誰だってお目当ての殿方がおりますわ」

 アゲハは頬を染めた。そうしていると、年頃の乙女相応に可愛らしく見えた。

「でも、なかなかこう、すんなりとは出てこなくて。作りかけの歌があるんですけれど、もし姫夜さまに見ていただけたら、と思って……」

「もちろん。わたしで役に立てるなら、いつでも見させてもらう」
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