禍津姫戦記
ワザヲギの里では神門の秘密を守るために、妻(め)も妃も一人と定められていた。だが、ほかの民のありようが、そうではないことぐらいは、姫夜も知っていた。
気に入ったものがいれば歌をおくりあい、時には闇に乗じて相手をさらってでも思いをとげる。歌垣は一夜の逢瀬というよりは、もっと荒々しい祭でもあった。
気に入ったものがいれば歌をおくりあい、時には闇に乗じて相手をさらってでも思いをとげる。歌垣は一夜の逢瀬というよりは、もっと荒々しい祭でもあった。