禍津姫戦記
「いけない。このまま元いた山に丁重におかえししてくれ。あれは……神の使いだ」

 ヤギラはわけがわからぬというように、姫夜を見た。

「姫夜さま。王は、あなたさまのために捕らえたのです。せめて尾羽なりと飾りにお取り遊ばしては――」

 姫夜はからだをこわばらせ、首をふった。ヤギラはますます納得がいかぬように、眉をあげてハバキを見上げた。
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