禍津姫戦記
 だがハバキは機嫌を損ねたふうでもなく、云った。

「たしかに触れられぬのでは意味がないな。姫夜には玉のほうがよかったか」

 ハバキは姫夜が胸にかけている紅玉に手をのばした。
 姫夜はぎくりとして、身を引いた。
 ヤギラがいぶかしげに二人の様子を見ているのに気づき、ハバキは横をむいた。
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