禍津姫戦記
「そうか。姫夜もカツラギの歌垣は初めてだったか?」

 ようやく姫夜は歌垣の話をしているのだということに気づいて、無言でうなづいた。

「ならば決まりだ。次の朔(さく)の宵だ。触れを出せ」

「では、ぜひわたくしめに取り回しを」

「まかせる」

 八つ手はほくほくした様子で出ていった。
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