禍津姫戦記
「そんなことを頼まれたのか。そういえば、アゲハはおまえと年も近かったな。――たまにはおまえでも、乙女に戻りたくなる時があるのか?」

「ばかを云え。たとえそうでも、わたしはもう神司だ。それにモモソヒメが――」

 姫夜は憮然としていいかけ、口をつぐんだ。その名を口にしただけで、あたりの空気が重くなったように感じられたのだ。
 だが、それをはねのけるようにハバキが明るい声で云った。
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