禍津姫戦記
「なに、そのすがたならもう二三年は敵の目もあざむけるさ」

 ざばっと湯をはねかして、姫夜が立ち上がった。

「見ていたのか!」

「ちがう」

 ハバキは振り返ろうとして動けなくなっていることに気がついた。

「待て、姫夜。なにをした」
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