うちあげ花火
屋上に着き、私達はみんなに
アイスを配った。
案の定、アイスは少し溶けてしまって
ブーイングの嵐。
それは全て彼のヘラヘラスマイルで対処した。
「っで、忍くんとはうまくいった?」
彼が対処している間、少し離れたところで
私と雪は溶けかけのアイスを食べながら
花火を見ている。
「なにが?」
「もう!とぼけちゃってさぁ~」
彼女はそのあと何も追求してこなかった。
ただ一言、花火に向かってこう言った。