ソラナミダ
「………。はい。」



「……平瀬さん。」



「はい?」



「お言葉に甘えても……いいですか?」



「…もちろん!」




私は彼女の前に手を差し出して……


その手を、彼女が掴む。







晴海くんが望んだようにはできなかったけど……




純粋なこの瞳に、嘘などひとつもないと…


わかってしまう。




事情は何にせよ。



彼女を泣かせているのは……




晴海くん、なの……?












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