レベル・ラヴ
月1回行われる緋との合同練習では、まともな練習にならなかったと言わざるおえない。
相手がゲシュトだったせいもあるが、それほどオレは酷い負け方をしたのだ。
オレはみんなが寄宿所に戻る時も一人残って鍛錬を続けていた。
どんなに練習しても、発情したことによって集中力は低下し、練習では発散しきれない熱にうかされる。
自分との戦いに慣れているはずなのに、ひどく辛いと思う自分がいた。
この頃にはオレに発情期が来ていることは知れ渡り、先日、王宮に呼ばれたのだ。
呼ばれた理由は王族の1人、フィオナ様についてのことだった。
フィオナ様は王の妹君の娘。
今年19歳で、発情期はまだ来ていないが身分的に釣り合うという理由からつがいの相手としてどうかという話だった。
それについては速やかにお断りさせていただいた。
恋によって引き起こされた発情は、恋している相手にしか向かわない。
求める気持ちは強く、相手にはエレーナしか選べないのだ。
それが恋をするということ。
遅くまで鍛錬を続け、1人で自分の館に向かう。
途中、メイド達が住まう寮がある。
もちろん、そこにはエレーナも住んでいるのだ。
ひと目でもエレーナを見たいという気持ちもあったが、会えば気持ちを抑える自信がない。
無理やり連れ去ってしまいそうな自分が怖いのだ。
会いたくって会えない。
そのジレンマを感じつつも、最近は諦めの境地になっていた。
相手がゲシュトだったせいもあるが、それほどオレは酷い負け方をしたのだ。
オレはみんなが寄宿所に戻る時も一人残って鍛錬を続けていた。
どんなに練習しても、発情したことによって集中力は低下し、練習では発散しきれない熱にうかされる。
自分との戦いに慣れているはずなのに、ひどく辛いと思う自分がいた。
この頃にはオレに発情期が来ていることは知れ渡り、先日、王宮に呼ばれたのだ。
呼ばれた理由は王族の1人、フィオナ様についてのことだった。
フィオナ様は王の妹君の娘。
今年19歳で、発情期はまだ来ていないが身分的に釣り合うという理由からつがいの相手としてどうかという話だった。
それについては速やかにお断りさせていただいた。
恋によって引き起こされた発情は、恋している相手にしか向かわない。
求める気持ちは強く、相手にはエレーナしか選べないのだ。
それが恋をするということ。
遅くまで鍛錬を続け、1人で自分の館に向かう。
途中、メイド達が住まう寮がある。
もちろん、そこにはエレーナも住んでいるのだ。
ひと目でもエレーナを見たいという気持ちもあったが、会えば気持ちを抑える自信がない。
無理やり連れ去ってしまいそうな自分が怖いのだ。
会いたくって会えない。
そのジレンマを感じつつも、最近は諦めの境地になっていた。