〔完〕 うち、なでしこになるんだから
過去から未来へ
 もう夏休みに入って、一週間が経った。

 この夏休みは珠理と剛溜にとっては非常に大変かつ、大事な時期だ。

 珠理は全国大会。
 剛溜はサッカー学院の三次試験がある。

 珠理はこの夏のU-15地域サッカークラブ全国大会で、全国優勝を目指して頑張っている。
 プレーはまだ、うまくいってないこともあるが、前よりはだいぶましになった。

 剛溜は三次試験。
 これは一泊二日で試験するとか。

 三次試験の内容を詳しく書かれた紙を見ると、城崎ドルフィンガールズやバンバンFCの練習メニューに似たようなことをして試験するとか。
 つまり、普段の練習を知らない人かつすごい人に見てもらい、合否を決めることになる。
 もし、三次試験に合格したら、最終試験に駒を進めることになる。

 ここで落ちたら、この先どうなるのか分からない。


 そんなわけで、お互いのためにも今、近所の公園でサッカーしてる。

 リフティングしてからパスするのを繰り返したり、剛溜のシュートを見たり、一対一の相手をしたりしてる。


 
 
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