〔完〕 うち、なでしこになるんだから
 ロッカールームから出てきた両チームの選手は、それぞれの位置につく。
 ベンチにいる選手ならベンチに。コートにいる選手ならコートに。

 ぴーぃ~♪

 城崎ドルフィンガールズのキックオフで、後半が開始された。

 双方ともに、前半とメンバーが変わっていない。

 戦術も・・・あまり変わってないようだ。


 前半同様、一進一退の攻防が続く。

 ボール支配率はドルフィンガールズが上。

 しかし、シュートが決まらないどころか、シュート打つ場面が減っている。

 逆に、相手のシュート数が増えたかと思うだろうが、そうではない。
 危ない場面が記憶にないほどだ。

 原因はおそらく、中盤(コートの真ん中あたり)でボールを奪われたり、奪ったりを繰り返しているから。

 見てて、つまんなくなっていく。


「中盤なんとかすれば、チャンス生まれるよ!」

 珠理がそう言っても、チームは変わらない。

 それは、おろか、余計に中盤で奪われる回数が増えているような・・・。

 



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