Wild Rock
 マリアはタバコを口から離し、紫煙をミカエルに吹き付けながら見下した。

「くだらないねぇ。北に行く前のついでにメイデンぶっ壊して、あたしになんのメリットがある? それに、それは『使命』でなく、『命令』っつーんじゃないのかい? あたしはごめんだ」

 他の三人も、マリアの意見に頷いた。
 融通のきかない四人に、ミカエルは深くため息をついた。

「なら…『第五のエレメント』がそこにあるといえば、あなたは行ってくださいますか?」

 振り返ろうとしたマリアを、止めるようにして放った言葉。

 マリアは案の定足を止め、顔だけを振り返らせる。

「それは、真実だろうな?」

 ミカエルは微笑みながら最後の一言を付け足した。

「神に仕えるものは嘘はつきません。ですが、それはあくまで噂。それもついでに調べていただけたらと思います」

『それってダマシじゃん…』

 三人はジト目でツッコミを入れた。
 そんな三人を背に、マリアはしばし考えた。

(可能性があるなら…)

 
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