Wild Rock


「申し訳ございません。わたくしはその質問に答えるよう許可は頂いてはおりません。お知りになりたいのなら……」

 軽く一礼し、指をパチンと鳴らす。

 その合図を待っていたかのように、後方で沈黙を守っていた鉄器兵団が武器を構え、呪文を唱えはじめる。

「我等を滅してからに…」

 アガリーの言葉で騎馬部隊は地鳴りをさせながら走り出し、乗り物は奇怪な声をあげる。

 砲撃部隊は数種類の攻撃を撃ちつけてきた。

「ノルマは一人125だな」

 フェンリルが手に付けているナックルダスターをポキポキ鳴らしながら、ニヤリと言う。

「こなせなかった奴らは、オキオキだ」

『それだけはかんべんっ!』

 三人は後退りしながら叫んだ。


 ゴウ…ン!



 攻撃が四人目掛けて爆発し、砂煙をあげる。
 砂煙をかきわけ、咳き込みながら姿を現す。

 
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