クールな彼が好きすぎて困るんですが!!


心の中で大!後悔しつつも、一度反らした目を戻すなんて出来なくて。


もういっそのことガン見してようかな!


…と思うけどやっぱり出来なーい!

あたしの意気地無し~…。





「立本」


「ふぇ?」




とんとん、と肩を叩かれ、振り向くと松川くんがいた。


おーおー、大活躍くんではないか。




「どうなさいましたか?」


「あのさ……ちょっと、来てくんね?」


「……?うん」




何だろ?真剣な顔……。


美喜ちゃんに断り、松川くんと体育館を出た。


そして連れて来られたのは、人気の少ない中庭。


しばらくの沈黙の後、松川くんがゆっくりと振り返った。




< 145 / 401 >

この作品をシェア

pagetop