クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
心の中で大!後悔しつつも、一度反らした目を戻すなんて出来なくて。
もういっそのことガン見してようかな!
…と思うけどやっぱり出来なーい!
あたしの意気地無し~…。
「立本」
「ふぇ?」
とんとん、と肩を叩かれ、振り向くと松川くんがいた。
おーおー、大活躍くんではないか。
「どうなさいましたか?」
「あのさ……ちょっと、来てくんね?」
「……?うん」
何だろ?真剣な顔……。
美喜ちゃんに断り、松川くんと体育館を出た。
そして連れて来られたのは、人気の少ない中庭。
しばらくの沈黙の後、松川くんがゆっくりと振り返った。