夏に、恋をした。


匂いですぐわかった。



――――桜田の部屋だ…



「なんで急にそんなこと言ってきたわけ?」


桜田がベッドに座りながら聞いてきた。

あたしはベッドを背もたれにするように床に座った。


「…芹菜が言ってたから…」


そう答えると桜田は玉川さんめ…と小さく悪態をついた。



こんなこと聞いて迷惑だったかな…。


そう思い、膝を抱える。


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