神様修行はじめます!
「今日、この後で行くつもりなんだ」

「なんのバイトなの?」

「分かんない」

「え?」

「メモには住所しか書いてなかったもん」

「店の名前は?」

「書いてない」

「・・・ちょっと、大丈夫? それって」

「平気だよ」


『物騒なご時世だから』が口癖だったじー様。

そのじー様が選んだバイト先だもん。

万が一にも、危険な事なんて有り得ないから大丈夫!



そして買い物が終わって。


なんとなく心配そうな真美に笑顔で手を振って、あたしはメモ用紙を片手に、住所へと向かったのだった。

< 19 / 495 >

この作品をシェア

pagetop