神様修行はじめます!
じー様、住所を書き間違えたのかなぁ?

どうしよう。帰ろっかな。

あ、でも・・・


ひょっとして家事手伝いとかのバイトかもっ!!


じゃあ、個人宅でも変じゃないし。

うーん・・・一応インターホン鳴らそうかなぁ。


うん、せっかくここまで来たんだし。

何にもしないで帰るのも、なんかもったいないし。


よし! 鳴らそう!


間違いだったら謝りゃいいや。

謝ったら、逃げるようにさっさと帰ろうっ!


あたしはバッグの中から手鏡を取り出す。

じー様の誕生日プレゼントの手鏡。

覗き込んで、髪を整えて・・・さてと。


思い切ってチャイムを鳴らした。


「・・・・・はい」


鳴ったんだか鳴らないんだか、よく分かんない静かな音の後に、返事がインターホン越しに聞こえてきた。
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