神様修行はじめます!
じー様と、この猫が知り合い?

じー様があたしをここへ?

あたしが、こんな目に遭うのを承知の上で、ここへ来させたの?


全てじー様の責任だって言うの?


嘘だ。ありえない。

じー様が・・・

他の誰かならともかくも、じー様が、このあたしに対してそんな事するはずがない!


だけど・・・。


「行く。連れてって」


それが嘘だと証明するにも、このままでは埒が明かない。

ついて行くしかないんだ。

それより他に道がないんなら・・・。


あたしは、頬に残った涙の筋を勢い良くグイッと拭いた。


「あたし、先に進む」

「良き心構えよの」


猫の金の目が、細く笑った。
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