GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「妖とは何だ?」



「元は神様だった…哀れな者たちだ。俺も事情があって妖の吸血鬼の魂をこの身に持っている…宇都宮社長貴方にも、人にない何かを感じる」




「…お前は自分が鬼だと言うのか?」



「さよう」



「…おかしな話だ…人に恨まれるコトはあっても妖に恨まれる憶えはない…」




「…くっ…そうだ、な。宇都宮社長がなぜ?妖に狙われるか…俺も知りたい」



小笠原は静に笑った。




「これから吉原に参ろうか?宇都宮社長」



< 104 / 264 >

この作品をシェア

pagetop