GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
俺は電話の受話器を元に戻して、上質な革張りの椅子に背中を凭れかけて息を短く吐いた。
「…専務も変わりましたね…」
靖はフルネームは東条靖(トウジョウヤスシ)。俺のホスト時代の後輩。俺を慕い、秘書になった。
「ヤクザよりも発想が怖いですよ」
「…金はちゃんと…やるって言ってるのに…わがままを言う連中が悪い。だから、少しお仕置きしてやるだけだ」
「・・・」
「まぁ~彰は頭いいから、上手くやってくれるだろうな」
ヤクザではないが、一般人でもない。
俺は闇の世界の住人ではないのに、日の目を見ない。
黒と白を混ぜたグレーの人間。
「…専務も変わりましたね…」
靖はフルネームは東条靖(トウジョウヤスシ)。俺のホスト時代の後輩。俺を慕い、秘書になった。
「ヤクザよりも発想が怖いですよ」
「…金はちゃんと…やるって言ってるのに…わがままを言う連中が悪い。だから、少しお仕置きしてやるだけだ」
「・・・」
「まぁ~彰は頭いいから、上手くやってくれるだろうな」
ヤクザではないが、一般人でもない。
俺は闇の世界の住人ではないのに、日の目を見ない。
黒と白を混ぜたグレーの人間。