GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「すまぬ…愛染…俺の言葉はお前を苦しめているようだ」




「三郎さん…わっちを抱いておくんなまし」



愛染は自分の身体を俺の肌に密着させる。



「愛染…」



俺は再び、愛染との情事に身を委ねていく。



朱に染まった籠の中で、愛染は生きていた…



俺以外の客を寄せ、愛染は抱かれていく。



彼女の全ての夜が俺のモノではない。



何度、抱き締めても彼女は幻影のように俺には見える。



沢山、数え切れない夜を過ごしてるのに…



身が焼かれるくらいに恋焦がれ、狂いそうな恋情…



俺はお前と一つになりたい。俺の扇情は臨界点を超えた。繋がり合った二人の身体は激しい快楽の波に身を投じていく。






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