GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「…このまま、クローンを貴方のそばに置いて…人として生きようとする貴方を影から見守るつもりで居た。でも…貴方は韓国に出張しているはずなのに…東京に居た」




「…俺は・・・」



「…今からでも遅くない…邸宅にお戻り下さい…貴方の愛する家族が待つ家に」



「…俺を迷わせるコトを言うな!!…俺は天使として生きるコトを選んだ。だからここに居る…」




トーマは俺を抱き締めた。



* * *



見習い天使の代わりに人質となったケルブを救いに俺は下界に降りた。



「ケルブ?」



牢獄に閉じ込められたケルブと鉄格子越しに見つめ合った。




「セラフ様…俺はもう…天界には戻れません…」


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