GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「…」



私はゆっくりと上体を起こそうとしたけど、白衣の男性は制した。



「君…肋骨折れてるから起きない方がいい…」



「…」



やっぱり、肋骨が折れていた…



「真…ありがとう・・・少し二人にしてくれないか?」



「わかった…」



「…」


白衣の男性は私と美青年を残して部屋を出てしまった。




「…よかった・・・意識が戻らなかったらどうしようかと思った…」


声も顔に似合い、鼓膜を心地よく擽る低く甘め声。
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