GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「俺は宇都宮尭耶…君は?」




「私は…桐生栞です」



「…君…誰かに監禁されていたの?」



「あ…彼氏に…」



「ふーん…やっぱり・・・彼氏に暴力振るわれて出来た傷が身体の至る場所にある。もちろん、俺の運転していた車に撥ねられて出来た傷もある…」



「撥ねれた?」



「憶えてないの?」



「…車のライトは見えたけど…そこから意識がなくて…」



「・・・撥ねられて意識がなくなったんだ」



「…頭のCTも撮った方がいいけど・・・ここにはなくて」



「・・・頭は多分、大丈夫です」







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