「大丈夫。」


玄関を開けると見慣れない靴がおいてあった。
乱雑におかれた男物のスニーカーは汚く汚れていた。

「お母さーん!誰か来てるの?」

少し玄関でまっていると、奥の部屋からお母さんがでてくる。

「おかえり芽。今お兄ちゃんが帰ってきてるのよ。」
私には大学生のお兄ちゃんがいる。実家をでて一人暮らしだからなかなか家には帰ってこない。

ふーん・・・。珍しいな、お正月でもないのに・・・。

「さぁ、早く入っておいで!ご飯覚めちゃうから。」
お腹が空いてた私は靴をほうり出してリビングにとびこんだ。
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop