「大丈夫。」
「芽久しぶり。会いたかったよ。」
椅子に座るなりお兄ちゃんに声をかけられて少しおどろいた。 なにせお兄ちゃんとはもともと仲がよくないから。
「会いたかったとかよく言うわ。」
冗談混じりで返した返事を聞いてお兄ちゃんの表情が一瞬変わった気がした。
「ははっ、芽は厳しいなー。」
「・・・・・・。」
言葉を返すことができなかった。なんだか違和感がありすぎて。
お母さんはそんな二人に気づかずご飯を口に運んでいる。私も気にしず料理を口に運び続けた。