君の隣で夢みた未来
夏休み、特に予定はないけれど…


でも、補習は嫌だ。


あたしは



「すみません…」



その一言を先生に向けて言った。



退屈に開かれたノートに黒板に並んでいる数式を綴る。


数学なんてちっとも解らない。


大嫌い。


幾つかの数式を書き終わった後、再び視線を渡り廊下に戻した。



「…いない」



思わず小さく呟いてしまった。


いなくなっちゃった。


教室戻ったのかな?









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