横で眠る「あなた」【未完】
第103章
安部くんは「うちの高校では、恵理子さんを怒らすな。は暗黙事項でした。」と、とんでもない事を言った。

「そんなの。私、知らないわよ? 大体、私、そんなに怒ってないよ。」と言うと
「知らないのは、恵理子さんだけだと思うよ。 恵理子さんは、怒ってたわけじゃなくて、理解して貰おうと感情を押さえて話したり、諭してただけだと思うけど、周囲はそれが怖かったんだよね。 怒られてる思ったんだよ。」と阿部くんは言った。

ずっと、話を聞いていた理先輩は「周囲の人の気持ちもわかるけどね。 でも、僕は彼女みたいなやり方や伝え方が好きだ。
感情を押さえて、伝えるのは相手を思わないとできないよ。」と言った。

「まるで、経験があるみたいな言い方を、先輩しますね。
最近、恵理子さんに、何か諭されましたか?」と阿部くんは聞いた。

「さあね。」と理先輩は、はぐらかした。

「答えてくれないなら、それは構いませんよ。」と阿部くんは言った。

この2人のやりとりに、ちょっと疲れを感じた。

そして、私は「化粧室に行ってくる。」と席を立った。

化粧室は、スカイラウンジを出たところにあった。

ホテルの化粧室だけあって、広くて清潔だった。

化粧室の鏡を見ながら、溜息をついた。
安部くんの勘違いのお蔭で、理先輩に迷惑がかかってるように見える。

こんなに、素敵な場所なら坂田さんと来たかったなとも、思った。

ここに、長い時間もいられない。
2人のところにもどらなくちゃ。

 
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