横で眠る「あなた」【未完】

第108章

ちょっと、お洒落なファミレスで、明の誕生日会をした。

それぞれに、注文をした。
私の食べているのを見て、理先輩が「そっちが良かったかな？」と言うので、「少し分ける？」と言うと、少し悩んで「そこまではいい。」と言った。

人前で、食べ物をシェアすることをどちらかというと、好きじゃないと思うのに、一瞬の戸惑いは何だったのだろう？

時々、本当に理先輩がわからなくなる時がある。


理先輩が、私に「明と仲いいよな。」と言ってきた。
「そうだね。実家も近いし、高校時代の同窓生が明と中学が一緒だから、親しみがあるんだよね。」と私は言った。
「明は？」と理先輩は、言った。

「倉知が言ったのと同じ。」と言った。
理先輩が、「明は苗字で呼んでるんだ。珍しいね。」と言った。
私も、「いくら言っても、苗字なんだよね。慣れないけど、仕方ないよね。」と言って笑った。

百合子が「普通は、苗字なんじゃないの？」と言った。
私は「そうなんだ。でも、今までが下の名前の呼び捨てか下の名前にちゃんやさんをつけて、呼べれてきたからね。変な感じなんだよね。」と言った。

すると、百合子は「変な感じって。恵理子さんの方か、変なんだと思うけど？」と言った。

反論をしようした時、理先輩が「百合子だって、明を下の名前で呼び捨てにしてるだろう？　僕には、一応先輩はつけてるけど、下の名前で呼んでる。」
「自分の事を棚に上げて、人を批判するのは、みっともないことだよ。」と言った。

百合子は、理先輩に指摘され、悲しそうだった。

明の誕生会だというのに、明が楽しめてないようで、心配だった。
「大丈夫？　楽しめてる？」とコッソリ、明に聞くと、明は「大丈夫だよ。」と言ってくれた。

でも、本当は、全然大丈夫なんかじゃなかったはずだよね。明。

この時に、気づいてたら、何ができてたのかな？