横で眠る「あなた」【未完】
第42章
夏休みは、理先輩の別荘に行けることになった。

ゴールデンウイークに、あんなことがあったから、恵子は初めは渋ってたけど、ここで行かないとずっと行けなくなるし、変に思われると説得した。

やっぱり、恵子が一緒じゃないと面白くないよとも言った。

今回のメンバーは、奏先輩と理先輩と恵子と私までは、いつものメンバーって感じだけど詩子先輩という珍しいメンバーが入っていた。

奏先輩が、誘ったらしい。
詩子先輩は、自治会メンバーだった。

私も恵子も、喋ったことはあるけど、あまり良くは知らなかった。
でも、優しそうな人だから、問題なく過ごせるならいいやと思った。

詩子先輩は、見た目は、家庭的な優しい女性なのに、お料理とか全くできなかった。
奏先輩が「詩子は、見た目と中身のアンバラスが面白い。」とか言って笑っている。

詩子先輩は「でも、損するのよね。家庭的な女性を求める男性は、多いから。」と言って困った顔をした。

奏先輩は「詩子の良さがわからないだけだ。ほっとけばいい。」と言う。
詩子先輩は、「そういうことを言うのは、もの好きな奏くらいよ。」と笑っていた。

私と恵子は、顔を見合わせて、この2人は、お互い好きなんだ!と会話をした。
詩子先輩の横にいる時の奏先輩が、とっても自然で、この組み合わせならいいなと思った。


そして、理先輩の横にいるのが自然と認めて貰えるようになりたいとも思った。
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