横で眠る「あなた」【未完】
第52章
詩子先輩に「恵理子ちゃん、ご飯食べれてないんじゃない?」と聞かれた。

「食べれてますよ。」と答えると「それなら、恵理子ちゃんのお弁当箱見せて。」と言った。
「今日は、パンにしたから、お弁当箱はありません。」と答えると「そう。」とその日は解放をしてくれた。

でも、それからほぼ毎日のように、詩子先輩は「お弁当箱を見せて。」と言ってきた。
1週間が限界だった。

詩子先輩に、食べれていないことを告白した。
その原因は、入学から続くイジメだと思うと伝えた。

詩子先輩は「理くんは知ってるの?」と聞いて来た。
「相談をしたことがないから、知らないと思う。」と答えた。
詩子先輩は、大きくため息をついた。

そして、「恵理子ちゃん。こんな大事な事を隠しては、ダメだよ。
理くんにちゃんと知ってもらおう? いい?」と言った。
「私を頼っていいから、怖がらないで、理くんに話そうね。」と言った。

そして、詩子先輩は理先輩と話す場を、セットしてくれた。

当日は恵子と詩子先輩そして、奏先輩も、傍にいてくれた。
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