横で眠る「あなた」【未完】
第65章
今まで、人前で喋るとかリーダーをやることに、避けたきた。

私には、向かないと思っていたし、できるだけ静かに毎日が過ごせればいいと思っていた。

でも、厚子の「美しさ」を守りたいと思ってからの私は、厚子だけではなく学校にいるみんなの「美しさ」を守りたい。

そんな風に思うように、変わって行った。

そのことが、決して私が望んだものではなかったけれど、学校のリーダーの1人と認識させたのだと思う。

学年を問わずに、相談をされた。
特に、先生と揉めた時は、間に入って交渉をすることが多かった。

ただ、私はやみくもに、生徒側が可哀そうだという事はなかった。
その為、時には相談に来た生徒を、冷静に諭す場合もあった。

それは、怖い印象を与えたようで、私は怖いと言われていた。

だから、相談に来る生徒は、恐る恐るやって来て、怒られたり諭されなかったりすると、「優しいんですね。」と言われた。

厚子との事や、こんな日々のどうでもいいことを理先輩に、手紙を書いて送った。
それが、理先輩が望んだことだったから。

理先輩は、絵葉書を沢山くれた。
それを、壁に飾って眺めるのがこの頃の楽しみだった。


< 66 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop