横で眠る「あなた」【未完】
第94章
私の両親は、私と理先輩が大学で再会したことを、心配していた。

理先輩が、まだ以前と同じ気持ちを持ち続けているのでないかと心配し、長期の休みなどに、私を理先輩の別荘に誘おうとするのではないかと心配していた。

この夏休みに、理先輩が誘って来なかった事に、少しだけ安心していた。
しかし、完全に安心はしていないようだった。

後になって、この時の理先輩は、私を別荘に誘っている場合ではなかったことを知った。

仮に、この時理先輩が私に甘える為に、呼び寄せようとしても、私は理先輩の元には行かなかった。
ただ、話ぐらいは聞けたかなと思う。
昔のよしみで。

自分で乗り越えてから、報告する関係とグチを言える関係には、ずいぶん開きがある気がした。

でも、それが今私に恋人がいるという事なのかな?とも思った。
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